【SLS】Shopeeの配送マニュアル|注文からお届けまで完全解説
Shopeeへの出店を推奨する理由の一つに、物流制度が整っていることがあります。
Shopeeの独自配送サービス『Shopee Logistics Service』を利用することで、非常に簡単に国際配送を完了することができます。
この記事では、そんな独自の配送サービス『SLS』について、そのメリットから詳しい使い方まで徹底的に解説します。
ShopeeのSLSとは
Shopeeには独自の配送サービスのSLS (Shopee Logistics Service)が用意されています。
SLSを利用できるマーケットでは、Shopeeの日本の倉庫に商品を送るだけで、現地のお客様のもとへの国際配送はShopeeが行なってくれます。
現在SLSに対応しているマーケットは
- シンガポール
- フィリピン
- マレーシア
- 台湾
の4カ国です。
タイのSLS導入は未定ではありますが、近いうちに実現すると予想しています。
SLSのメリット
国内で完結する配送システム
SLSを活用する最大の利点は、国内に位置するShopeeの物流センターへ商品を配送するだけで、配送手続きが全て完了する点です。
現地への到着まで管理しないでよく、国内センターへ発送するだけで顧客への配送や管理ダッシュボード上でのステータス更新が自動で行われます。
商品がShopeeの国内物流センターに到着し、SLS専用のラベルをスキャンすると、「配送中」というステータスに自動的に変更されるます。
関税問題を回避できる
従来の輸送方法では、商品を受け取る人(Shopeeの顧客)が関税を支払う必要がありました。
それがSLSを利用することで、顧客に対して販売ページの価格以上を請求することがないようにしています。
- マレーシア・フィリピン:Shopeeが関税を前払いし、売上から差し引く
- シンガポール:商品価格に先に加算する
特に関税が高くかかる商品を扱うセラーは、顧客への事前の通知やクレーム対応の手間を減らすことができます。
貨物追跡がシンプルに
海外配送の場合、荷物の現在地が分かりにくかったり、情報の更新が遅れがちです。
SLSを使用すると、Shopeeが荷物の追跡情報をリアルタイムで更新し、荷物の状態を正確に知ることができます。また、配達不能などの問題が発生した場合でも、その記録が残されるため安心です。
収益の回収が迅速に
商品を受け取ったバイヤーが確認ボタンを押すと、そのオーダーは完了と見なされ、売上がダッシュボードに反映されます。
しかし、実際にはそのボタンを押すバイヤーは少ないため、Shopeeが自動でオーダーを完了させるのを待つ必要がありました。
SLSを使用すると、配達完了時に追跡ステータスが「配達完了」に更新され、3日後には自動的にオーダーが完了します。
他の物流サービスを利用する場合、台湾やタイでは、推定配達日に加えて7日間のShopee保証期間を経過する必要があります。
Shopeeに配達記録が残るため、注文の売上を迅速に受け取ることができるというメリットがあります。
【完全解説】注文からSLSでの発送までの流れ
Step 1:購入者の支払い完了確認
Step 2:「Arrange Shipment」ボタンをクリック
Step 3:ラストマイルラベルの印刷
Step 4:発送処理を行う
Step 1:購入者の支払いが完了したことを確認する
各マーケットのセラーセンター > Order > My Ordersにて、該当する注文の支払いが完了しているかを確認します。
「Unpaid」にある状態では、購入者の支払いをお待ちください。
支払いが完了した注文は、「To Ship」のタブで確認できます。
Step 2:「Arrange Shipment」ボタンをクリック
「To Ship」にて注文を確認したら、「Arrange Shipment」ボタンをクリックします。
各オーダーには発送処理期限(Days To Ship: DTS)が表示されています。
基本的にはオーダーから2日間の間には、必ず日本倉庫へ発送するようにしましょう。
DTSをすぎることが多いショップにはペナルティが与えられます。
プリファードアカウントになる条件を満たせなかったり、最悪の場合アカウントが凍結することもあります。
「DTSを超える配送が10%以上」などペナルティの条件は特別厳しくはありませんが、週に10件未満の注文のセラーは一度DTSを超えるとペナルティがついてしまいます。ショップ開設初期は特に注意しましょう。
ポップアップ画面が立ち上がり、貨物追跡番号(Tracking Number)が自動発番されます。
「Confirm」をクリックして、出荷処理を開始します。
Step 3:ラストマイルラベルの印刷
<一つのオーダーに対してラストマイルラベルを発行する場合>
「My shipment」に戻り、「Print Waybill」をクリックすると、送り状がプレビューされます。
送り状とは、お届け先の住所が記載された伝票のことで、Shopeeでは、ラストマイルラベルと表現します。
「Print the Document」をクリックすると、ラストマイルラベルが印刷されます。
印字の際は、シールラベルをご用意ください。
<複数のオーダーを一括してラストマイルラベルを発行する場合>
「Seller Center」>「My Shipment」> 「Mass Ship」から操作できます。
(ラストマイルラベルの発行の詳細はこちら)
Step 4:発送処理を行う
一つの注文に対して、一つの梱包箱・袋を用意します。
必ずシールラベルに印字し、ラストマイルラベルを梱包箱の目立つ場所に貼り付けましょう。ラストマイルラベルを貼付した海外向けの貨物をさらに国内配送用の梱包材(ビニールもしくは段ボール)に入れて、二重梱包をしてください。
配送会社へ集荷依頼をし、国内配送先に期限までに、Shopeeが指定する国内配送先へ発送ください。
「配達員が手渡しによる配達をおこなうこと」が条件となるため、貨物の状況が確実に追跡できる佐川急便の宅配便を推奨されています。相手方の郵便ポストに投函する配送サービス(ネコポス、普通郵便、レターパックライト等)などは一切受託できません。
倉庫へ到着後、倉庫スタッフがラストマイルラベルのバーコードをスキャンすることで、搬入確認され、オーダーステータスは、「To Ship」から「Shipping」へ変更されます。(詳細はこちら)
※国内配送先へ到着後、国内倉庫までは+1営業日かかります。(土日祝は倉庫でスキャンがされません)