株式会社ten.

Shopee売れたら物流・配送はいくら?手順は?安すぎる国際配送SLS・SPSとは?具体例を交えてご紹介!

円安が加速している日本、輸出ビジネスに挑戦するため、東南アジアでトップシェア率を誇るShopeeに参入!早速、出品したいものの、Shopeeで売れたら配送はどうするの?配送料はどのくらいかかるの?Shopeeの物流システムSLSって何?と思う方も多いと思います。

 

今回の記事では、Shopee独自の物流サービスSLSと集荷サービスSPSのご紹介をします。非常にお得なサービスとなっていますので、是非参考にしてみてください。

SLS (Shopee Logistics Service)とは?

輸出ビジネスをおこなう上で物流は、物流コストや通関などの手続き、返品対応など売上や顧客満足度に関わる非常に重要なポイントです。

Shopeeの配送方法は大きくわけて2つあります。

 

・Other Logistics Providers

Shopeeが認定した6つの配送会社による輸送。販売者(セラー)が直接、配送会社と運送約款を締結して、セラーが発送を手配する。セラーがEMS、DHL、FedExなどそれぞれの発送手順にあわせてラベルを印刷し、郵便局へ持ち込んだり、集荷に来てもらったりして発送する。

 

SLS(Shopee Logistics Service)

Shopeeが提供する独自の配送サービス。購入者への最終配達までShopeeが配送を手配する。Shopeeのラストマイルラベルを印刷し、Shopeeの指定する国内倉庫宛てに発送する。

 

つまり、SLSを利用すると各配送会社にあわせたラベルを印刷することもなく、Shopeeの国内倉庫へ発送するだけで良いため、セラーが直接海外発送をしなくて良いのです!

では、SLSについて詳しく見ていきましょう。

SLSの基本概要

Shopeeに

SLSは、Shopee独自の物流サービスです。

出荷管理(ラベル発行、貨物追跡)→発送(国内発送)→倉庫(検品)→税関(輸出通関)→航空輸送→税関(輸入通関)→購入者のもとへ配送と、SLSを利用すると出荷管理から購入者への配送までワンストップでおこなえます。配送料は売上金から相殺されるかたちで徴収されます。

 

また、SLSでは、セラーが自身でShopeeの国内倉庫へ発送する方法と佐川急便による集荷サービス(SPS)を利用する方法を選ぶことができます。

 

2024年5月現在、Shopee JapanにおけるSLSの対象マーケットは、下記の通りです。

・シンガポール

・フィリピン

・マレーシア

・台湾

・ベトナム

 

まずは、SLSのメリットと注意点を見ていきましょう。

 

SLSのメリット

 

通関などの手続きはShopeeがおこなってくれる!

通関などのさまざまな手続きをすべてセラーが行わないといけないのは非常に大変なため、輸出ビジネスに参入しようと考える上でネックとなるポイントです。しかし、SLSを利用して発送する場合は、セラーはShopeeの国内倉庫へ発送するだけなので、煩雑な手続きは必要なくなります。また、商品が関税で止められるなどのトラブルも回避できるため、商品出荷準備から購入者に商品が届くまでのリードタイムを短縮できます。リードタイム短縮は顧客満足度の向上にも繋がります!

 

まとめて梱包、発送できる!

異なるマーケットの商品であっても、それぞれにラストマイルラベルを貼り付けすれば、あとはまとめて梱包し、Shopeeの国内倉庫へ発送するだけで、Shopee側がそれぞれの配送の手配をしてくれます。

 

海外からの返品返金が可能なため、購入者も安心!

返品対応が難しい点も輸出ビジネスの大きな課題です。しかし、SLSでは、Shopeeが購入者からの返品・返金リクエストに対応してくれます。「購入者は商品到着後15日以内であれば、無料で商品を返品することができる」ため、購入者にとって安心感にも繋がります。

 

参考:購入者による新しい返品・返金リクエストのポリシーとプロセス

 

配送料を削減できる!

日本郵便のeパケットの送料と比べると、SLSは3分の2くらいで済むケースが多いです。また、2024年3月から月の売上件数に関わらず、全セラーが佐川急便による集荷サービス(SPS)の利用ができるようになりました。月800件以上売れるようになると、SPSでの国内集荷料金が無料になるため、さらに配送料の削減につながります。

 

注意点

 

郵便ポストに投函する配送サービスは不可

国内倉庫への搬入は「配達員の手渡しによる配達をおこなうこと」が条件となっています。ネコポス、普通郵便、レターパックライトなどの郵便ポストに投函されるような配送サービスは受け取ってもらえません。着払いも不可です。佐川急便飛脚宅急便、ヤマト運輸宅急便、宅急便コンパクト、日本郵便レターパックプラス、定形外郵便に簡易書留サービスをつけたものなどを元払いで発送しましょう。貨物の状況が追跡できるものがオススメです。

 

送り状の宛先に不備があると発送遅延につながる

国内への発送だからと油断をし、住所や宛先を最新の情報で正しく記載しなかった場合、倉庫スタッフがShopeeの貨物だと判別ができず、出荷期限(DTS)や入庫期限を超えて処理されることがあります。最新の送り先情報をチェックし、宛名まで正しく記載しましょう。

 

参考:【SLS対象マーケット】国内配送先(SLS)

 

国内配送用と購入者への配送用に二重梱包をする

ラストマイルラベルと国内配送用ラベルの両方が商品に貼り付けてある場合、配送会社が送り状を正確に読み取ることができず、ラストマイルラベルをマジック等で消されることがあります。そのため、Shopee国内倉庫でラストマイルラベルをスキャンできず、購入者への発送が不可となってしまい、着払いで購入者に返品されます。必ず、箱や袋で二重梱包をしましょう。

 

ここからは、SLSをさらにお得に利用するために、佐川急便による集荷サービス(SPS)について詳しく説明していきます。


「集荷をお願いするとコストが高くなるのでは?」と疑問をもちますよね。実は、そうでもないのです!SPSの利用方法や金額を詳しく見ていきましょう。商品を出品する際に、初期コストは一切かかりません。また、店舗維持費用もありません。

 

つまり、固定費は完全にゼロで、商品が売れた時にのみ手数料が発生します。

SPS (Shopee Pickup Service)とは?

Shopeeの独自の配送サービスSLSにおいて、「Door-To-Door」の集荷サービスがSPS(Shopee Pickup Service)です。集荷先まで担当ドライバーが集荷し、国内倉庫へ配達してくれます。

 

SPSの基本概要

SPSには、Paid SPS(国内集荷有料)とFree SPS(国内集荷無料)があります。

Paid SPSは事前に申請をおこなうと全員が使用することができます。Free SPSは、継続的に1ヵ月800件程度の売上規模のあるセラーに個別で連絡がきます。

Paid SPSの事前申請には申請可能期間がありますので、注意が必要です。

 

2024年の利用申請期間は次の通りです。

 2024.04.24~2024.05.01(2024.05.06~利用開始)

 2024.06.17~2024.06.24(2024.07.01~利用開始)

 2024.08.19~2024.08.26(2024.09.02~利用開始)

 2024.10.21~2024.10.28(2024.11.04~利用開始)

 参考:SPS(国内集荷)の利用申請リンク

 

SPSでかかる費用は、集荷→国内倉庫→購入者まで送る料金です。SLSと同様、売上金から相殺されるかたちで徴収されます。利用開始後は、毎週集荷予約が必要になりますが、もし集荷予約後に商品が売れず、発送するものがなかった場合は佐川急便の担当者に連絡し、キャンセルもできます。

 

では、実際にSPSを利用する集荷料はどの程度なのでしょうか。

実は、集荷サービスをプラスしても非常に安く利用することができます。SLSとSPSの料金を比較し、具体的な集荷料を見てみましょう。

具体例で見るSLSとSPSの料金

SLS:Shopeeの国内倉庫から購入者への配送料金

SPS:集荷をして国内倉庫へ発送、国内倉庫から購入者への配送の料金

 

つまり、SLSの金額からSPSの金額を引いた金額が、国内集荷の料金になります。

 

<シンガポールの場合>

SLS料金表

(単位: g)
重量帯*
(a)
セラーの送料
(b)
送料リベート=購入者の送料負担-GST 8%
(a)-(b)
Hidden Fee 実質負担
(a)-(b)
Hidden Fee 実質負担
 SGDSGDSGDJPY
1004.071.842.23259
2004.301.842.46286
3004.531.842.69313
4004.761.842.92340
5004.991.843.15366
7507.491.845.65657
1,0009.991.848.15948

 

SPS料金表

(単位: g)
重量帯*
(a)
セラーの送料
(b)
購入者の送料負担=送料リベート
(a)-(b)
Hidden Fee 実質負担
(a)-(b)
Hidden Fee 実質負担
 SGDSGDSGDJPY
1004.071.842.23259
2004.301.842.46286
3004.531.842.69313
4004.761.842.92340
5004.991.843.15366
7507.991.846.15715
1,00010.991.849.151,064

1kgの商品を送った場合を想定します。

SLS料金表での実質負担額は、8.15SGD(943円)

SPS料金表での実質負担額は、9.15SGD(1058円)

つまり、1058円-943円=115円が集荷料金です。

<台湾の場合>

SLS料金表

購入者の送料 (ESF)

TWD

一律

45.00

セラーの送料 (ASF)

TWD

10g以下

70.00

加算料金 10g毎 

1.30

 

SPS料金表

購入者の送料 (ESF)

TWD

一律

45.00

セラーの送料 (ASF)

TWD

10g以下

80.00

加算料金 10g毎 

1.30

 

料金表を見比べると、セラーの送料10g以下の金額が10TWD異なっているだけです。

つまり、10TWD、48円が集荷料金です。

 

<フィリピンの場合>

購入者の郵便番号に応じて、3つのゾーンに分類されます。

 

SLS料金表

購入者の送料 (ESF)

Zone A

Zone B

Zone C

一律

50

70

100

セラーの送料 (ASF)

Zone A

Zone B

Zone C

50g以下

56

76

106

加算料金 (10g毎) 

5

5

5

 

SPS料金表

購入者の送料 (ESF)

Zone A

Zone B

Zone C

一律

50

70

100

セラーの送料 (ASF)

Zone A

Zone B

Zone C

50g以下

59

79

109

加算料金 (10g毎) 

5

5

5

 

料金表を見比べると、セラーの送料50g以下の金額が3PHP異なっているだけです。

つまり、3PHP、8円が集荷料金です。

 

<マレーシアの場合>

購入者の郵便番号に応じて、3つのゾーンに分類されます。

 

SLS料金表

購入者の送料 (ESF)

Zone A

Zone B

Zone C

一律

4.90

8.00

8.00

セラーの送料 (ASF)

Zone A

Zone B

Zone C

10g以下

5.24

8.34

8.34

加算料金 (10g毎) 

0.34

0.34

0.34

 

SPS料金表

購入者の送料 (ESF)

Zone A

Zone B

Zone C

一律

4.90

8.00

8.00

セラーの送料 (ASF)

Zone A

Zone B

Zone C

10g以下

15.24

18.34

18.34

加算料金 (10g毎) 

0.34

0.34

0.34

 

料金表を見比べると、セラーの送料10g以下の金額が10MYR異なっているだけです。

つまり、10MYR、332円が集荷料金です。

 

<ベトナムの場合>

1kgの商品を送った場合を想定します。

 

SLS料金表

currency

VND

    

Weight

Zone A1

Zone A2

Zone B1

Zone B2

Hidden Price

1000

235,000

237,000

237,000

250,000

220,000

 

SPS料金表

currency

VND

    

Weight

Zone A1

Zone A2

Zone B1

Zone B2

Hidden Price

1000

240,500

242,500

242,500

255,500

225,500

 

料金表によると、5500VND、34円が集荷料金です。

 

参考:SLS対象マーケット】SLSの送料 (SLS Shipping Fee)(SLS)

 

どの国への配送においても、SLSとSPSの差、つまり集荷料金は非常に安いですよね!

シンガポールの例で見たように、日本国内からシンガポールへの送料が943円というのがそもそも安いです。そのうえ、100円前後をプラスするだけで集荷してもらえるのは、すごいことです!ちなみに、500gまでだとSLSとSPSの実質負担額は同額なので集荷料が無料ということになります。

SPSをどんどん利用して、発送作業コストを削減していきましょう!

注文が入ったら

Step 1:購入者の支払い完了確認

My Ordersの画面から支払いが完了しているかを確認します。

支払いが完了すると、「To Ship」のタブにオーダーが表示されます。

 

Step 2:貨物追跡番号を発行

「Arrange Shipment」ボタンをクリックして貨物追跡番号(Travking Number)を発行して「Tracking Number」へ入力、「Ship」ボタンをクリックしてステータスを変更します。

 

Step 3:ラストマイルラベルの印刷

受注後の翌日から2営業日以内にラベルの発行をしましょう。ラベルを商品に貼り付け後は、国内配送向けに二重梱包が必要です。

 

Step 4:発送処理を行う

国内配送先へ貨物を発送します。発送期限までに発送手続きをおこないましょう。

 

詳しい配送方法はこちらをご覧ください。

【SLS】Shopeeの配送マニュアル|注文からお届けまで完全解説

まとめ

Shopee独自の配送サービスSLSがいかに便利か、そして集荷サービスも付帯しているSPSがお得な理由を理解していただけたかと思います。

 

非常に便利な仕組みなので、積極的に活用をして、Shopeeでの活動にいかしていきましょう!

Related Article

同カテゴリーの最新記事

Scroll to Top